チタン専用アウトドアブランドと言っても過言ではないVARGOから素晴らしい製品が発売されたのでご紹介
軽量焚き火ソログリルのチタニウムバイフォールドグリルです。
目次
VARGO
VARGOはどちらかと言えばマニアックなアウトドアブランドです。
地球上に無尽蔵にありながら(希少金属と思われがちですが、意外な事に埋蔵量は事実上無限)抽出と加工が難しく、高価になりやすいチタンという金属を頑固に使い続けており、根強い人気を誇っています。
そんなVARGOからチタンを使用したグリルがリリースされましたがVARGOを良く知る方から見れば意外とお安い!感じるでしょう。
チタンを使用する意味
正直VARGOの中にはチタンである必要があるのか?と疑問に思う製品もあるのですが、今回紹介のバイフォールドグリルはチタンである事によるメリットが数多く存在します
チタンはイオン化しづらく腐食にも強い
金やプラチナなどは装飾品と使用しても金属アレルギーを起こしにくく、特に金などは王水以外には絶対に溶けません。
チタンはこれらの貴金属と同等の耐腐食性を持ち、生産時点から非常に強い酸化皮膜(不動態酸化皮膜)を形成するので他の物質から侵される事はほぼありません。
この性質のおかげで骨折時の骨を繋ぎ止めておく事に利用されたり(チタンは体液に溶かされないので人体内で安全)します。
もちろん、水や油にも強くバイフォールドグリルのようなグリル素材として使用しても錆びたりせず長期によってその性能を発揮します。
一説によるとチタン製品を放置しても1万年~10万年はそのまま存在し続けるそうです。
チタンは軽量?
軽量のイメージがあるチタンですが、実はアルミニウムより約60%重く、強度は約2倍。
よって、アルミと同じ強度まで薄くすれば結果としてアルミより軽量となります。
熱に強い
チタンは700℃以上で酸化皮膜が炭素や酸素と反応します(チタン鍋の底をコンロにかけると虹色に変色するのはこのため)が融点は1800℃以上とかなりの高温に耐えます。グリルとして使用するには十分ですね。
ちなみに、焚き火の温度は1300℃~となっているので660℃辺りで溶け出すアルミはグリルの素材として使用する事が不可能。
これが焚き火台やグリルが重くなってしまう理由でチタン以外では鉄やステンレスを使用するしかありません。
チタニウムバイフォールドグリルの全容
用途
焚き火グリルとして
普通に組み立て、直火の焚き火の上に置いて油を敷き、食材を焼くことによってグリルとして使います。
軽量(約108g)なのでソロでの登山などでも無理なく持参することが出来ます。
また錆びることはないので、ある程度の汚れを取ればそのまま収納しても構いません。
水が貴重な登山では重要な点ですね。
テーブルとして
以前紹介したカスケードワイルドウルトラライトフォールディングテーブルよりは重くて小さいですが、耐熱性は文句なし。
火にかけたクッカーを無造作に乗せても全く問題ありません。
ゴトクとして
下にコンロを置いてフライパンでの調理も可能、但し推奨耐荷重が1500gと若干ひ弱であるのは否定出来ないので重いものは乗せないでください
チタンの特性を利用してグリルはもちろんの事、様々な用途にお使い頂ける「チタニウムバイフォールドグリル」。
登山やBBQのお供として如何でしょうか