前回に引き続き靴下の紹介です。
永久保証を謳う、ダーンタフからクライミングに最適と思われるライトシリーズのノーショーソックスをおすすめします。
目次
ダーンタフとは
ダーンタフはアメリカで製造されるアウトドアブランドの靴下で、最大の特徴は製品保証にあり、通常使用での保証期間は何と「永久」。
勿論、保証が永久なのが特徴というだけでなく、非常に高い品質を誇り、メーカー説明は以下の通り。
7倍の耐久性※
※ASTMD 3886摩耗テスト:ダーンタフバーモントクッションソックスは30,000回に及ぶ摩耗テストでも優れた摩耗耐久性を示し、市場における主要アウトドアソックスブランドと比較して7倍の耐久性を実証済みです。
ニュージーランドメリノウール
通気性、速乾性、浸透性、天然防臭抗菌性に優れた高品質のニュージーランド産21.5ミクロン・メリノウールを使用。ファインゲージ(細い糸で編んであるニット)メリノウールは、防縮加工を施したダーンタフバーモント独自のカウント数で編みこみ、他に類をみない快適さと耐久性を実現しています。
ファインゲージ・ニッティング
超極細ヤーン、高ニードルカウント編み機、そしてダーンタフバーモントソックスのユニークなニッティング技術のコンビネーションにより、フィット感に優れ、耐久性が高く、弾力性のある足裏部のニットを実現しています。
パフォーマンスフィット
トゥーボックス(つま先部分)から、アーチ部、ヒールポケット(かかと部分)にいたる足全体をしっかりと包み込むフィットは、市場に出ているパフォーマンスソックスの中でも最上のフィット感を実現しています。一度履いたら病みつきになるでしょう。
リブ編みアンクルサポート
さらにリブ編みされたアンクルサポートにより、適正なフィットが維持され、足がソックス内部で滑りにくくマメもできにくい構造になっています。
伸縮性アーチサポート
伸縮性のアーチサポートにより、足がソックス内部で滑りづらく、足全体を包み込むようなフィット感を作り出します。
リング編みつま先構造
非常に柔軟性に優れ密に編み込まれたテリーループ構造で、つま先を部分をシームレス化し、快適な履き心地を実現しています。
トゥルーシームレス
主に薄手のライフスタイル、ラン/バイク、スキー/ライドといったパフォーマンスソックスに採用されているソックス内部つま先部の縫い目を無くし、フラットに編み込むことで、つま先に縫い目が全く指先に縫い目が干渉しない快適な仕上がりにする技術です。
クライミングに適した靴下
もはや常識とも言えるクライミング用の靴下ですが、一昔前は素足が当たり前。
店長もクライミングシューズは素足で履く物と教わっていたのですが、おなじみのロックソックスが登場したことによりその常識が一変します。
ロックソックス登場までクライミングで靴下が普及しなかった理由としては
- 爪先の縫い目(シーム)が指に当たることによる痛み
- 靴下の厚みによるシューズ内での足のたわみ
- シューズから飛び出る靴下の生地がカッコ悪い
などがありますが、ロックソックスはその全てを解消。
中でも爪先の縫い目がない、所謂シームレス処理がクライミングソックス使用を主流にした最大の理由でしょう。
クライミングに適したダーンタフ製品
ではダーンタフは?というと上記トゥルーシームレス構造によりロックソックスと同じ爪先に縫い目がありません。
さらにダーンタフでは厚みによって商品が選別されおり、
エクストラクッション>フルクッション>クッション>ライトクッション>ウルトラライトクッション>ライト>ウルトラライトと順に薄くなりますが、この中でライトがロックソックスとほぼ同じ厚さ。
そして長さは、
オーバーカフ>ミッドカフ>ブーツソックス>クルー>マイクロクルー>ショーティ>クォーター>ノーショーの順で短く、これもノーショーがロックスソックスとほぼ同じ長さ。
つまりライトとノーショーが製品名に付けばクライミングに適したダーンタフのソックスとなります。
ノーショーライトとロックソックスとの比較
サイズで比較するとロックソックスのXLサイズがダーンタフのLサイズとほぼ同じかややダーンタフの方が大きめ
両者シームレス処理なので縫い目が指にあたって痛くなることはありません。
実際に履いてみて
店長が実際に履いてクライミングに使用したところ、ロックソックスと同一の使い心地だと感じましたが、違いはクライミングシューズ以外を履いた時。
ノーショーライトの方がデザイン・履き心地共にスニーカーなどと相性が良く、正に普段履きにも対応できる履き心地。
家から履いて出かけ、そのまま履き替えずにクライミングという使い方もOK。
ノーショーライトの弱点
メンズラインしかなく(ウィメンズラインも一応は存在するのですが、ノーショーは高さが非常に低くクライミングには不向き)、サイズもMとLの二点のみ。Mは24.5-27cmでLは27-29cm対応ですが、ロックソックスはS~Lとより細かく対応する(その代りXLは廃盤)のでよりフィットを求める方には合わない可能性があります。
アンクルサポートの作りも上記比較のように人によってはリブが踵と干渉して痛いことがあるようです。
但し、これは人によって違うようで店長は全く問題ありませんでした。
まとめると以下のようになります。
ノーショーライト | ロックソックス | |
デザイン | ◎ | ○ |
クライミングでの履き心地 | ○(人によっては◎) | ◎ |
通常時の履き心地 | ◎ | ○ |
初期投資額 | △ | ○ |
使用可能期間 | ◎ | △ |
保証について
ダーンタフが永久保証というのはお伝えしたとおりですが、いくつか注意点があります。
洗濯する場合は表面摩耗を避けるため必ず裏返して洗濯すること。
交換可否の基準は穴が空いているかどうか。芯のナイロンが残っている「ウール抜け」は保証の対象外との事。
以前は行っていた「店頭交換」は現在は行っておらず、以下のURLからのみ受け付けます。
https://www.darntough.jp/about/ourguarantee/
普段履きに使用でき、クライミングでの使用もロックスソックスと遜色なく、しかも永久保証とクライミングをやっている方には選択しない理由がないダーンタフのノーショーライト。
店頭での在庫は二種類Mサイズのみですが、全てのクライマーにおすすめします。