SLOPERS店頭では細引きを多数扱ってますが、今回はその中でも突出した性能を持つダイニーマ芯リフレクティブガイラインを紹介します。
ダイニーマとは
ダイニーマとは超高分子量ポリエチレンの事で、正式名称「高密度ポリエチレンファイバー」。
通常のポリエチレンは分子量10万~30万ですが、ダイニーマは100万~700万の分子量を持ち(分子の鎖が長い)、極めて高強度なのに加え、高弾力性、低比重、耐薬品性、耐摩耗性、耐衝撃性、耐候性などにも優れ夢の繊維だと言われてます。
具体的には他の高強度繊維に比べ以下の優位性があります
- 防弾チョックに使用されるケブラーの1.2倍~1.5倍の強度
- 同じ高強度繊維であるアラミドを6ヶ月間塩酸に漬けると強度が40%まで落ちるがダイニーマは100%のまま
- ナイロンの比重が1.15前後に対し、ダイニーマは0.97。つまり単体では水に浮く
- 釣り糸に使用されるほど低伸度
- 電気的に中性なため静電気が起きにくい
- 振動に対する減衰力が高いのでスピーカーの振動板などに使用される
- 単体6mmのダイニーマはポリエステル26mm並の強度
注意として他の繊維に比べ劣っている点
- 融点が低く(150℃前後)、耐熱性が悪い
- 低伸縮なのでダイナミックロープには使用出来ない
- しなやかさに欠けるため、キンクしやすい
上記の通り、伸縮性やしなやかさに欠けるので強度的には優れているものの、使い勝手はやや通常のナイロンやポリエステル繊維製のガイラインに劣ります。
リフレクティブとは
リフレクティブは再帰性反射の事で、入射角と同じ角度で光を反射する素材で、この特性を利用して、身近な所だと交通標識やプロジェクターのスクリーンなどに使用されます。
ちなみに鏡は正反射なので再帰性反射とは違います。
光が必ず自分に返ってくるので夜間にライトを当てればそこだけ光って見えるのでテントやタープを固定するロープやガイラインと極めて相性が良いですね。
使用場所
今回新たに販売するガイラインは直径2mm(実測1.9mm)でダイニーマ芯、外皮膜にリフレクティブ素材を使用した極めて高強度で実用性が高いもので使用場所は多岐に渡ります。
- テント、タープの固定に
- バックパックの外にぶら下げ反射材として
- 重い物の吊り下げ、固定
- 靴紐
- 非常用に常備
主な使用用途は以上ですが、勿論アイデアでいくらでも用途を広げる事が可能ですが、やはりその特性からテント・タープの固定に使用し、登山やトレッキングのエマージェンシーツールとして5mほど常備しておくのが賢い使い方でしょう。
SLOPERS取扱ガイライン
店頭在庫品は主にAtWoodのブランド品からノーブランド品まで1.2mm~4mmまでで、数が多くすべて網羅できませんが、こちらのラインナップに加わります。