7月よりレジ袋が有料化されます

となるとバッグ持参を検討してる方も多いと思いますが、エコバッグはみんな持ってるし、見た目もイマイチだし何かいいのないかな?という方、こんなのどうでしょうか。

GRANITE GEAR(グラナイトギア)のエアキャリアーの紹介です。

グラナイトギア エアキャリアー 新色コヨーテ ¥4,070

エアキャリアー

エアキャリアーは一言で言うと「小さく収納出来るバッグ」です。

こう聞くと「そんなの普通のエコバッグじゃん」となりますが、もちろんSLOPERSがそんな普通のエコバッグを紹介することはなく、エアキャリアーは優れた特徴を持っています。

GRANITE GEARといえばシルナイロン

シルナイロンとは30デニール前後のナイロン生地糸をシリコンでコーティングした素材で、その薄さから透明度を持ち、撥水性(生地にもシリコンをコーティングしたシルナイロンは防水性)がある、アウトドアギアでは近年メジャーな高性能生地です。

今でこそシルナイロンを使った製品は各種ありますが、GRANITE GEARはいち早くシルナイロンを使ったスタッフバッグを世に送り出し、現在その製品群は小さいものではワレットに始まり、各種スタッフバッグやサコッシュまで多種多様。

GRANAITE GEARといえばシルナイロンという位同社の特徴となっています。

シルナイロンの特徴

軽量

エアキャリアーの素材であるシルナイロンは30Dリップストップナイロン。

30Dとは30デニールの意で、デニールとは繊維が9000mの場合の重量であるので少ない数字ほど軽い事になります。

生地が薄く透けています

リップストップは生地に等間隔で強い繊維を編み込む事で仮に穴や切れた場合に一気に避けるのを防止します。

格子部分がリップストップ。仮に穴が空いても大きく裂けることはありません

高い撥水性

繊維をシリコンでコーティングさせているので生地そのものに撥水性(シリコンが水を弾く)があります。

このシリコンは撥水性を持たせる以外にも生地の耐摩耗性を上げる役目も果たします。

生地は撥水性がありますが、防水ではないので長時間では水が染み込む可能性があります。

頑丈

同社名「GRANITE GEAR」は花崗岩(granite)よりも丈夫な製品を、という意味があります。

実際は流石に岩より強いとは言い難いかもしれませんが、同社が「頑丈さ」にこだわってるのが分かる由来名ですね。

劣化しづらい

シルナイロン素材を使用する最大の理由が実はここにあります。

通常ナイロン製品に防水性を持たせるためにはPUコーティング(ポリウレタンコーティング)を施す必要がありますが、このPUコーティングは状況によっては様々な問題を孕みます。

というのもPUコーティングは熱や長時間の湿気により分解しやすく、同時に悪臭放ち、生地がベトつき始めます。

こうなってしまうと、最早使用するのは極めて困難となり、廃棄、もしくは重曹などのアルカリ薬品を用いてPUコーティングを除去するしかありません。

勿論コーティングを取ってしまうと防水性は失われ、生地の風合いも著しく劣化し、摩耗にも弱くなり、製品としての寿命は殆ど残りません。

シルナイロンはPUコーティングのような事はほぼ起こらず、相応の摩耗はあるものの10年以上経っても分解するような事はありません。

エアキャリアーの機能性

ジッパー付き20Lの手提げバッグ

収納袋から展開すれば20Lの防水性能を持つ手提げバッグとなり、入口はジッパーで閉じることも可能。中身が飛び出したり若干の防犯性を高めます。

手提げハンドル部分は肩掛け可能なサイズです。

更に単純な生地貼り合わせではなく、大きなマチが付いているので箱物や底面が大きなものを収納するときにも不自由がありません。

底面の大きなマチ

勿論上部のマチもたっぷり

 

手のひらサイズに圧縮

エアキャリアーはご覧の通り本体に縫い付けられた小袋に収納可能です。

他の製品でもこのような事は可能ですが、違いとして「クシャクシャなままの収納が推奨」されます。

推奨?と思うかもしれませんが、シルナイロンの特徴としてある一箇所に何度も折り目をつけるのはむしろ余り良いことではありません。

つまり、「小さくなるけど仕舞う時面倒なんだよな」という事はなく、指を使って強引にグイグイ押し込め、ジッパーを閉じれば収納完了とても簡単です。

適当に詰め込んでOK

収納袋は貴重品入れになる

バッグに展開したあと、収納袋を裏返せばこのように小銭や鍵などを入れる収納袋となります。

見た目はイマイチとなりますが、よく考えられてますね。

収納袋を裏返せば貴重品入れになります。もちろんジッパーは両面に付いてます

センスの良いカラーリング

エアキャリアーは多色展開されて、いずれもセンスの良いカラー。

今回紹介の「コヨーテ色」は今シーズンからの展開です。

一番人気は右上のホワイト/ブラック。グラナイトギアが最初にリリースしたスタッフサックもホワイトだったので同社を代表するカラーかもしれません。個人的には左上のレモンが好みです。

やや高価な件について

エアキャリアーはエコバッグとしては4070円と少々お高め。

これはシルナイロン製品全体の特徴ともいえますが、その訳はシルナイロンがやや高価な事と、生地の薄さに加え、シリコンのせいで表面が滑るのでミシンに入れるときに失敗しやすく、通常とは別な縫製技術が必要となり、その分コストに反映されます。

実際にテントやスタッフバッグを製造してる会社にシルナイロンの縫製を依頼しても断られるケースが殆どだと思われます(確認済み)。


エコバッグとしては少々高価ではありますが、一つあると何かと役に立ち、所有する喜びも得られる。「エアキャリアー」の紹介でした。

仕様

重量:80g 

容量:20L

サイズ:33×30×20cm/収納時 11×12cm

素材:30Dシルナイロンコーデュラ


    

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