EcoSouLife(エコソウライフ)のアロマシップの紹介です
EcoSouLifeは分解できないプラスチックをなるべく使用せず、天然由来の素材を使用したテーブルウェアを製造するオーストラリアのブランドで、アロマシップはコーヒー専用カップとなります。
エコ製品?
エコソウライフの製品は殆どが廃棄してもやがて土に還る竹やコーンスターチなどを使用してます。
「おお、自然にやさしい製品なんだね!」と思うかもしれませんが、話はそう単純ではありません。
というのも、環境に優しい製品・食品というのは製造が難しくて値段が高いのが普通です。
これらの天然素材は当然ながらプラスチックよりも製造が難しく、その過程においてはむしろより多くのエネルギーを使用したり、CO2を排出したりしかねません。
エコソウライフ製品の主原料である植物は、ご存知の通り光合成によってCO2を吸収して酸素を放出しますが、その植物にも寿命というものがあります。
余り知られていませんが、実は植物はその寿命を迎えて分解するまでの間に「光合成で排出した酸素を吸収しながらCO2を排出」します。
何とこのときの排出CO2と吸収酸素量は光合成時と同値になります。
え!?嘘でしょ?CO2削減の為に植林運動してるのって何なの?って思いますよね
でも、残念ながら事実です。
事実ではあるのですが、少なくても森林を伐採して木を家具などで使用してCO2を固定化した上で、植林すれば取り敢えず目先のCO2削減には効果はありそうです。
よって、単純にエコソウライフの製品を使用して「エコ」であるというのは懐疑的ではあります。
デザインと機能はエコに勝る
では、全くの無意味な製品かというとそうではありません。
まず、その質感。
陶器とプラスチックの中間の様な何とも言えない質感で、触れば完全なプラスチックなのですが、全く安っぽくなく、むしろ高級感さえあります。
ショーウィンドウに飾っても違和感はないでしょう。
形はコンビニコーヒーやスタバなどで良く見られるトラベラーリッド付きのカップですが、カラーがステキです。
上の写真は左からCoffe、Almond、Navyとなりますが、どれか一つ選べと言われても非常に迷います。
数十年前のヨーロッパ製品にみられたような渋くてオサレなカラーですね。
耐熱性にも優れており、アロマシップは-20℃から100℃まで耐えます。プラスチック製品ではないのにこれほどの耐熱耐冷性を持つのは素晴らしいですね。
蓋の内側にはシリコンが仕込まれており傾けただけでは当然漏れはありません。
なお耐熱性には優れているのですが、保温性と伝熱性については陶器製のコーヒーカップと同程度と思ってください。熱湯を入れればシリコンカバー以外の部分は普通に熱いです。
蓋の溝は特殊な形状をしており、たった1/4回転ほどで開きます。ギュッと締めないと漏れるのでその点はご注意を。
持ち手のシリコンカバーは滑り止めと熱さを伝えにくくする役割を果たし、脱着も可能です。
飲み口蓋付きカップ(トラベラーリッド)は倒しても直ぐには漏れないのでPCなどの前で使うのもいいですね。
欠点として、電子レンジとオーブンには対応していませんので気をつけてください。
主原料の話からして「使い捨て製品?」と思われるかもしれませんが、「使い捨て」ではないのでご安心を。使用後は洗って普通に再利用出来ます。
結局エコなのか?
エコの定義にもよりますが、SLOPERS観点ではエコではないと思います。
エコ製品ということは取り敢えず忘れて、オサレな外観と機能で選んで長く使ってください。
その結果、素材が吸収してるCO2は微々たるものですが固定化されたままなので確かにとりあえずはCO2削減のためにはなるでしょう。
シリコン製カバーを外せば「可燃ごみ」として堂々と捨てられます(簡単に捨てるものではありませんが)し、仮にどこかへ忘れてしまってゴミ扱いの上放置されてもやがて分解されて土に還るのは事実です。