今回はブランケットシリーズの第三弾である、cocoonのタイフーンブランケットの紹介です。
cocoonタイフーンブランケットは軽量化を最重要視したブランケットで第一弾、第二弾のポリエチレン系ブランケットとは異なり、ナイロン系のブランケットとなります。
重量とサイズ
タイフーンブランケットの重量はなんと145gで、単一電池一個とほぼ同じ重さで、収納サイズは110mm×100mm×35mm(非圧縮実測)と非常に小さく、正にどんな所にも無理なく持ち運べるサイズです。
展開サイズは160cm×120cmとレギュラーサイズのマットを敷くには不十分ではありますが、普段使いの敷物としては十分な大きさで、用途は非常に広いでしょう。
生地
20デニールのリップストップ(裂け防止)ナイロンの生地をPUコーティングしてあり、タイフーンブランケットの耐水圧は8000mmとなっています。
耐水圧とはJIS規格によると、1平方cmの生地に対して耐えられる水柱の高さと定義されていますが、Cocoonはヨーロッパの製品なので測定方法が違います。
SLOPERSの調査ではヨーロッパの耐水圧規格はJIS規格の3分の1だと思われ(Gore-Texの各国耐水圧から判断)、JIS規格に換算すると大体2700mm前後。
傘の耐水圧が250mmなので雨を防ぐには十分ですが、こちらは敷物として使うことを想定すると体重75kgの人が濡れた場所に座る場合は2000mmほど、膝をつくと圧力が上がる分一気に耐水圧が必要となり11000mm。
つまりタイフーンブランケットを頭から被ってれば傘代わりとなり、濡れてる所に敷いて座っても染み出してこないだけの防水性があるが、長時間立ったり、膝立ちすれば染みてくる可能性がある耐水圧となります。
この重量とコンパクトさからすれば十分すぎる性能ですね。
ちなみに耐水圧は生地のデニール数を上げ、PUコーティングを分厚くすればさほどコストを掛けずにいくらでもあげることが出来ます。
しかし、実際はそのような強力な防水性となっても、重量が増したり、生地のしなやかさが失われたりして使い勝手が悪くなったりするので、この辺りの「バランス」を突き詰めているのが良い製品だと言えます。
ギミック
風でめくれないように四隅に石などを入れて半固定しておけるポケットが付いてます。
また、固定ポケットの外側にはグロメットではなく写真のようなループが付いており、ペグなどでシートを完全固定することも可能です。
ケースは本体に縫い付けてあり絶対に失くしません。嬉しい配慮ですね。
このように小さな本体に必要十分な防水性とギミックを詰め込んだタイフーンブランケットはキャンプや登山以外でも様々な用途で使える優れモノです。
とりあえず一個もっているとアウトドア生活が捗ること間違いなしですよ!
今回でブランケットシリーズは一旦休憩しますが、まだまだ紹介したいブランケット(グラウンドシート)は沢山ありますので機会があったら紹介したいと思います。