もし、店長が生涯一着しかパンツを履けなければ何を選ぶか?と問われれば迷わずこれを選びます。

finetrackのストームゴージュアルパインパンツの紹介です。

finetrackとは

finetrackは2004年に創業された日本のアウトドアアパレルメーカーです。

創業当時から驚くほどの機能性の高い商品を次々と開発し、あっと言う間にアウトドアアパレル市場を席巻したように思えるfinetrackですが、その商品の中でも代表ともいうべき定番中の定番商品がストームゴージュアルパインパンツです。

ストームゴージュアルパインパンツの機能

高い保温性と快適性

ストームゴージュアルパインパンツの最大の利点として非常に広範囲の外気温に対応する保温性と快適性に注目します。

やや、厚めの生地でコシがあり、俗に言う「シャリパン」とは違い、保温性は高く、これ一本で冬前までのアクティビティは問題ありません。

冬季になったら素直にアンダーを履く(これまたファイントラックのアンダーがおすすめ)のがいいと思います。

保温性が高いからといっても夏前まで履けるムレ知らずの透湿性も兼ね備えているのが驚きで、店長は他のブランドのパンツでお尻の辺りのムレを感じることがあるのですが、ストームゴージュアルパインパンツでは全く感じたことがありません。

撥水加工

100回洗っても80点の撥水性を残すと言われる撥水加工のお蔭で多少の雨ならものともしません。

低山の登山などでは雨具なしでも問題はないでしょう。

立体裁断とストレッチ性

非常に複雑な立体裁断とデザインで綺麗に畳むのが難しいほどですが、この立体デザインと生地のストレッチ性のお蔭で履いてて全くストレスがありません。

特にストレッチ性は「メカニカルストレッチ」と呼ばるコイルのように加工された糸と伸縮性ポリマーの働きでより少ない力でストレッチするのですが耐久も非常に高く、店長の私物個体はもう8年ほど使用していますが、全く伸び感もなくてストレッチ性も購入当時のままです。

さらに、一般的なアウトドアパンツなどは股下のガゼット加工などで開脚時のストレスを軽減を実現してますが、ストームゴージュアルパインパンツではガゼット加工がないにも関わらず開脚時に殆ど抵抗がありません。

これも優れたストレッチ性能と立体裁断のお陰です。

使いやすいポケット群

腰に二箇所、ヒップに一箇所(メンズのみ)、腿に二箇所とこれでもかとポケットがあります。

普通これだけポケットを装備するとボテボテになりそうですが、ここでも立体的なデザインと隠しポケット入り口となっているので目立ちません。

さらに腿の部分のポケットには隠しループが装備されており、鍵などを収納した際の万が一の紛失を防ぎます。

邪魔にならない裾ドローコード

生地の裏面にドローコードが付属され、更にコードは半固定されるので表にだらしなくコードが垂れることはありません。

アイゼンの装着や、クライミング時にも全く邪魔にならず実に快適です。

勿論、セルフロック構造となっており、片手で調整可能です。

裾部分のドローコード

ウェストコードバックルが簡単脱着

ウェストコードのバックルがよくある両手で解除するタイプではなく、現モデルでは片手で解除出来るタイプです。

「弱そう」という印象を持つかもしれませんが、不意に外れたことはありません。

解除が容易なウェストコードバックル

ウェストコードが内蔵可能

余ったウエストコードはベルト通しに収納するのではなく、センタージッパー付近にある穴を通じて右ポケット内に収納可能です。

つまり、ポケットに手を突っ込んだままウェストの調整を行えます。

腿付近のベンチレーション

行動中に暑くなった場合、腿付近にある縦ジッパーを開くとメッシュが現れ、腿付近の熱気を開放できます。

以前のモデルはここはメッシュなしでしたが、最新モデルはメッシュで覆われ腿が露出することはありません。

ベンチレーションにはメッシュでガードされています。

 

美しいシルエット

日本ブランドのアウトドアパンツは多数存在しますが、残念ながらシルエットは外国製アウトドアパンツに一歩譲ります。

これは日本人の体型に合わせているので仕方がないように思えますが、ストームゴージュアルパインパンツは複雑な立体裁断のお蔭で日本人体型にピッタリ合わせながらもシルエットが美しいです。

更には丈サイズも3種類あるので、自分にピッタリのサイズを選ぶことが出来ます。

なお、ファイントラックの方に話を伺った限りでは8割以上の方がレギュラーユーザで以下、ロング、ショートユーザとなるようです。

MEN’Sレギュラーサイズ股下丈

Sサイズ 74cm
Mサイズ 76cm
Lサイズ 78cm
XLサイズ 81cm

MEN’Sロングサイズ股下丈

Sサイズ 79cm
Mサイズ 81cm
Lサイズ 83cm
XLサイズ 86cm

MEN’Sショートサイズ股下丈

Sサイズ 69cm
Mサイズ 71cm
Lサイズ 73cm
XLサイズ 76cm

どんなアウトドアアクティビティに向いているか

店長は実際に色々な方からオススメのアウトドアパンツを聞かれますが以下の様に答えてます。

キャンプに何を履いていけばいい?→ストームゴージュアルパインパンツでOK

登山で履いていくものが分からない→ストームゴージュアルパインパンツでOK

クライミングパンツはいかにもクライマーでちょっと恥ずかしい→ストームゴージュアルパインパンツでOK

カジュアルな仕事場なのでアウトドア用のパンツを履きたい→ストームゴージュアルパインパンツでOK

沢登りに履くロングパンツは何がいい?→ストームゴージュアルパインパンツでOK

旅行で荷物を増やしたくない→ストームゴージュアルパインパンツでOK

と、言う具合に万能性が非常に高く、およそ合わないシチューエーションというのはあまり考えられません。

アウトドアで履く物として、まず第一に検討するべきでしょう。

ストームゴージュアルパインパンツのマイナス面

ストームゴージュアルパインパンツが向いてないシーンは真夏のアクティビティで、これはパンツの暖かさと代償に仕方のない事ですが、店長が今年の酷暑の中、7月に履いた限りでは裾上げしやすい構造と適度に開いたベンチレーションのお蔭で多少暑いながらも履けないほどではないと感じました。

さらに厳冬期縦走登山では流石に保温性が足りず、アンダーを使用していても寒さを感じるでしょう。とはいうものの、関東周辺の日帰り低登山では全く問題ありません。

また、現バージョンの生地は初代・先代に比べ静電気発生率は低下しているのですが、その織り感が強い生地感はやや「野暮ったさ」を感じるかもしれません。

更に生地感などは初代の方が見た目が良く、綿とポリエステルの中間のような素材感とマットな風合いで正にどこでも違和感のない生地感でした。

但し、これは店長が個人的に感じることで、人によっては現バージョンの生地感の方が「コットン的な風合い」でよりカジュアル性が高いと感じるので不満はないかもしれません。

値段について

ストームゴージュアルパインパンツは安価ではありません。

ロングレギュラー丈でメンズ¥17,820、レディース¥17,496とアウトドアパンツの中では高額の部類に入ります。

しかしながら、これだけ万能性が高いパンツは他に殆どなく、唯一外国製で近い物(アークテリクスガンマARなど)があるものの値段は高く、機能に関してはストームゴージュアルパインパンツの圧勝で、長年履けばむしろコストパフォーマンスが良いと感じるでしょう。

結論

この様に、若干見た目上の難があるのですが、その万能性は他に追従するものはなく、唯一無二の存在と言って良い素晴らしいパンツです。

残念ながら店頭では当面注文販売となってしまうのですが、Mサイズのレギュラー丈、ロング丈のみサンプル品があるので是非ご試着にお越しください。

 

 

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