日本は梅雨真っ盛り、毎日ジトジトとしてますが、同時に嫌な「蚊」が出現し始める季節でもあります。
以前紹介した「森林香」はそんな蚊よけの製品ですが、携帯しづらかったり、火を使う時点でやはり運用面での難を感じるのも事実。
そこでこんな製品如何でしょう。
電子式蚊除け
何と電子式の蚊除けで、蚊の嫌がる低周波音を発生させて寄せ付けないようにするもので、腕時計のように手首に巻きつける他、バンドから外してバックなどに取り付けられるようにクリップも付属しており、色々と運用しやすそうです。
怪しい製品?
実は昔からこの手の怪しい製品がありました。店長も大昔に500円程度のものを購入したことがありますが、人差し指ほどの大きさで携帯しにくく、効果は全く無くなくて五月蝿いだけの製品でした。
そもそも巷の怪しい製品は超音波式というだけで怪しいのに何故か音が出たり(超音波は人の耳では聞こえない)、定価が¥5,000円なのに¥1,000で売ってたり、LEDやコンパスが付いてたりで全く信用出来ません。
こちらの製品はというと、あまり身近にないスペイン製で、カタルーニャ工科大学(2018年現在QS世界大学ランキングの最新版で275位、日本の大学では筑波大学に匹敵)が効果を認定しています。
実際製品そのものは25年に渡る害虫駆除研究の結果、1989年から発売されており、現在31カ国以上で使用されてます。
日本では元々農耕具品として販売していたようで近年アウトドア業界でも販売されるようになりました。
製品のメカニズム
元々蚊は花粉や蜜のみを採取して栄養としてますが、妊娠中の雌の蚊は卵の栄養を補給するためにタンパク質を採取しようとします。
手っ取り早くタンパク質を採取したいところですが、ご存知蚊はごく小さい虫なので他の生物を食べれるほど強くなく、こっそりと生物の血液からタンパク質を採るように進化してきました。
タンパク質を摂取しなければならない雌蚊の妊娠期間中は交尾に関心がないため雄の蚊を避ける傾向にあります。
この蚊独自の習性(人間界でもありがちな習性ですが)を利用し、雄の蚊の飛行音を音波で模範して雌の蚊を寄せ付けないようにしたのがラダキャンR-100の設計思想です。
よって作動中は「キーン」という擬音がピッタリな高周波音が出ます(実際は低周波を放出)。
上動画は少し煩さが強調されてますが、実際はもう少し小さい音です。
効果が確認されてる蚊
メーカー説明によると以下の蚊で効果が確認されています。
- ヒトスジシマカ(学名:Aedes albopictus)→所謂ヤブ蚊、腹や手足が白黒の縞模様で刺されると非常に強いかゆみ
- アカイエカ(学名:Culex pipiens)→茶色っぽい蚊で刺されると強いかゆみ
- ガンビエハマダラカ(学名:Anopheles gambiae)→マラリアを媒介
- ネッタイシマカ(学名:Aedes aegypti)→日本には存在せず
実際に効くのか?
肝心の効果ですが、店長が店外や出先で何度か使用していますが、今の所蚊に刺された事はありません。
それもそのはず、代償として音はかなり五月蝿いです。
音量調整で大と小があるのですが、小はアウトドアで使用する分には全く気になりませんが、大となるとインドアはもちろんの事、アウトドアでもかなり音が鳴り響きます。
ただ、人前で会話中に使った限りでは他の人は全く音に気付かなかったので知らなければ気付かない程度の音だとも言えます。
音は確かに問題ありますが、これで少しでも蚊に刺されなければ些細な問題かもしれません。
巷の評価ですが、色々調べてみると全く効かないという方は殆ど存在せず、「全く刺されなくなった」「確かに効果はありそう」「言われてみれば刺される回数が少なくなった気がする」という感じで殆どの方は何かしらの効果を感じているようです。
人間でもそうですが、中には雄を嫌がらない雌蚊もいるでしょうし、人に蚊が寄る原因は足の裏から出る臭気に関係してるという話もあるので個人差、個蚊差は必ず存在します。
万能ではありませんが、蚊に少しでも刺されれないようにしたいという方、如何でしょうか。
機能仕様
- シリコンバンド
- クリップ付き本体
- 一日4時間の使用で10ヶ月の利用が可能(電池交換式)
- 電源ボタンにて音量小→音量大→切の繰り返し
- 動作範囲は取付位置から1メートル
- 非防水なので水に濡れないように使用してください。